業務効率化

ピボットテーブルで売上を取引先×月に集計する|明細を貼るだけでクロス集計

ExcelMate編集部7分

この記事の要点

  • 売上明細を取引先×月で集計するなら、関数より先にピボットテーブルが速い。明細を選んで挿入するだけでクロス集計表ができる
  • 行に取引先、列に月、値に売上金額(合計)を置くのが基本。小計・総計は自動で付く
  • 明細を追加したら、ピボットを右クリック→更新(または全て更新)が必要。自動では反映されない点に注意

「取引先ごと・月ごとの売上はいくらか」を、明細を並べ替えてSUMで足していませんか。取引先や月が増えるほど手間がかかり、集計の切り口を変えるたびに作り直しになります。

こうしたクロス集計は、ピボットテーブルを使えば明細を選んで数クリックするだけで作れます。関数を書く必要はありません。実際の画面で見ていきましょう。

完成イメージ

売上明細から、取引先(行)×月(列)の集計表が自動でできています。各取引先の小計(総計列)と、月ごとの合計、右下の総計まで自動です。

ピボットテーブルで売上明細を取引先(行)と月(列)にクロス集計したExcel画面。山田商事350,000円など各取引先の小計と、総計750,000円が自動で表示されている
取引先×月のクロス集計(各取引先の小計・総計750,000円まで自動)

作り方は3ステップ

  1. 売上明細(取引先・月・金額などの列がある表)のどこか1つのセルを選択します
  2. 「挿入」タブ →「ピボットテーブル」→ そのまま「OK」。新しいシートに空のピボットができます
  3. 右側のフィールドリストから、取引先を「行」、月を「列」、売上金額を「値」へドラッグします

これだけで、上の完成イメージのクロス集計表ができます。値に金額を入れると、ふつうは自動で「合計」になります。

行・列・値の置き方

  • (取引先)… 縦に並べたい項目。取引先・商品・担当者など
  • (月)… 横に並べたい項目。月・四半期・地域など
  • (売上金額の合計)… 実際に集計したい数値。合計のほか、個数・平均にも切り替え可能

行と列を入れ替えたり、行に「取引先→商品」と2階層入れたりも、ドラッグだけで自由に試せます。これがピボットの最大の強みです。

つまずきやすいポイント①:データを足したら「更新」

明細に行を追加しても、ピボットテーブルは自動では反映されません。ピボット上で右クリック →「更新」(または「データ」タブの「すべて更新」)を実行します。追加分が集計範囲の外にあると拾えないので、あらかじめ明細をテーブル(Ctrl+T)にしておくと、行を足すたびに範囲が自動で広がって便利です。

つまずきやすいポイント②:「合計」になっていない

値が「合計」ではなく「個数」で出るときは、金額の列に文字や空白が混じっているのが原因のことが多いです。値フィールドをクリック →「値フィールドの設定」で「合計」を選び、金額列に文字が入っていないかを確認します。

関数との使い分け

ピボットは「その場でいろいろな切り口を試す」のに最適です。一方、毎月同じレイアウトの帳票に集計を流し込みたい場合は、SUMIFSなどの関数の方が自動更新できて向いています。用途で使い分け、併用してもかまいません。

まとめ

ピボットテーブルを使えば、取引先×月のような売上のクロス集計は、明細を選んでドラッグするだけで完成します。切り口を変えるのも一瞬です。注意点は「データを足したら更新」を忘れないことだけです。

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よくある質問

ピボットテーブルと関数(SUMIFS)はどちらを使う?
一覧をその場でいろいろな切り口で集計・確認したいならピボットテーブルが速くて手軽です。決まったレイアウトの帳票に毎月同じ集計を流し込みたいなら、SUMIFSなどの関数の方が自動更新できて向いています。両方を併用しても構いません。
データを追加したのにピボットに反映されないのはなぜ?
ピボットテーブルは自動更新されません。ピボット上で右クリック→「更新」、または「データ」タブの「すべて更新」を実行します。追加した行が集計範囲の外なら、データソースの範囲を広げるかテーブル化しておくと範囲が自動で広がります。
値が「合計」ではなく「個数」で集計されるのはなぜ?
値フィールドに文字や空白が混じっていると、Excelが自動で「個数」を選ぶことがあります。値フィールドをクリック→「値フィールドの設定」で「合計」に変更し、金額の列に文字が混ざっていないか確認します。
空白セルにハイフンや0を表示したい
ピボットテーブルのオプションで「空白セルに表示する値」を設定できます。取引のない月をきれいに見せたいときに便利です。

監修・運営者

株式会社KOPS 代表取締役 馬込 浩

馬込 浩株式会社KOPS 代表取締役

業務システムの要件定義〜設計〜実装を一気通貫で手がけ、経営者として自社のバックオフィスも運営。Excel・VBA・Power Query/スプレッドシート自動化の実務経験にもとづき、ExcelMateの記事を監修しています。

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