業務効率化

IF関数で在庫の発注アラートを自動表示する|発注点を下回ったら「要発注」

ExcelMate編集部6分

この記事の要点

  • 在庫数と発注点をIF関数で比べれば、下回った商品に「要発注」を自動表示でき、発注し忘れを防げる
  • 数式は =IF(条件, 真のときの値, 偽のときの値)。条件には B2<C2 のような比較式を書く
  • 条件を増やすならIFS、色を付けるなら条件付き書式と組み合わせると、ひと目で発注対象が分かる

在庫表を上から眺めて、「これはそろそろ発注かな」と目視で判断していませんか。商品数が増えるほど見落としが起き、気づいたら欠品していた、ということになりがちです。

「在庫が一定数を下回ったら知らせる」しくみは、IF 関数で作れます。発注点(これを下回ったら発注する基準)を決めておけば、下回った商品に自動で「要発注」と表示されます。実際の画面で見ていきましょう。

完成イメージ

B列の在庫数とC列の発注点を比べ、在庫が発注点を下回った商品だけ、D列に「要発注」と自動表示しています。在庫表を更新すれば判定も自動で切り替わるので、毎回見比べる必要がなくなります。

IF関数で在庫の発注アラートを表示したExcel画面。D2セルに =IF(B2が発注点より小さければ「要発注」そうでなければ「在庫OK」) を入力し、在庫8・発注点10のコピー用紙A4に「要発注」が表示されている
D2 に入力した数式と、その判定結果(在庫8 < 発注点10 → 要発注)

数式の意味

D2 セル(判定)に入れているのは、次の数式です。

=IF(B2 < C2, "要発注", "在庫OK")

IF は「条件が成り立つかどうかで、表示する値を変える」関数で、3つの引数をこの順番で指定します。

  1. 条件(B2 < C2)… 判定したい式。ここでは「在庫数が発注点より少ないか」
  2. 真のときの値("要発注")… 条件が成り立つときに表示する値
  3. 偽のときの値("在庫OK")… 成り立たないときに表示する値

文字を表示するときは "要発注" のように ダブルクォーテーションで囲むのがルールです。囲み忘れるとエラーになります。

つまずきやすいポイント:「未満」と「以下」の境界

上の例では B2 < C2(在庫が発注点より少ない)で判定しているため、在庫数と発注点がちょうど同じ(例:在庫12・発注点12)の商品は「在庫OK」になります。発注点ちょうどになったら発注したい場合は、< ではなく <=(以下)に変えます。この1文字で発注のタイミングが変わるので、運用ルールに合わせて選んでください。

応用①:色を付けて、ひと目で分かるようにする

IF は文字を出す関数なので、色付けは条件付き書式で行います。判定列(D列)が「要発注」のセルに塗りつぶしルールを設定すると、関数の結果に連動して自動で色が付きます。一覧の中で発注対象が浮かび上がり、見落としがさらに減ります。

応用②:条件が増えたら IFS

「在庫切れ(0)なら緊急発注、発注点未満なら要発注、それ以外は在庫OK」のように段階を分けたいときは、IFS 関数が便利です。

=IFS(B2=0, "緊急発注", B2<C2, "要発注", TRUE, "在庫OK")

条件を上から順に判定し、最初に当てはまった値を表示します。最後の TRUE は「どれにも当てはまらないとき」の受け皿です。

まとめ

IF(と IFS)を一度組んでおけば、在庫表は「数を更新するだけ」で発注すべき商品が自動で浮かび上がります。目視チェックの手間と欠品リスクを同時に減らせます。件数だけを数えたいときは、あわせて COUNTIF関数で在庫・名簿の件数を自動カウントする も読むと、在庫管理の自動化がひととおりそろいます。

「入出庫の記録から在庫数・発注判定まで自動で回るしくみにしたい」「商品が多くてIFの設計が複雑になりそう」という場合は、ExcelMate のチャット相談でそのまま聞いていただけます。

よくある質問

IF関数の基本の書き方は?
=IF(条件, 真のときの値, 偽のときの値) の3つを指定します。条件には B2<C2(在庫数が発注点より少ない)のような比較式を書き、条件が成り立てば2つ目、成り立たなければ3つ目の値が表示されます。
「以上」「以下」「等しい」はどう書く?
比較演算子を使います。より小さい<は <、以下は <=、より大きいは >、以上は >=、等しいは =、等しくないは <> です。発注点ちょうどを発注対象に含めたいときは < ではなく <= にします。
発注対象に色を付けたいときは?
IFは文字を出す関数なので、色付けは条件付き書式で行います。判定列が「要発注」のセルを対象に塗りつぶしルールを設定すると、関数の結果に連動して自動で色が付きます。
条件が2つ以上あるときは?
在庫数に加えて「重要商品かどうか」など条件が増えるときは、IFを入れ子にするかIFS関数を使います。IFS関数なら =IFS(条件1, 値1, 条件2, 値2, …) と複数の条件を並べて書けます。

監修・運営者

株式会社KOPS 代表取締役 馬込 浩

馬込 浩株式会社KOPS 代表取締役

業務システムの要件定義〜設計〜実装を一気通貫で手がけ、経営者として自社のバックオフィスも運営。Excel・VBA・Power Query/スプレッドシート自動化の実務経験にもとづき、ExcelMateの記事を監修しています。

運営者情報・監修者プロフィールを見る